勘定口(かんじょうぐち)古墳群


地中から現れた横穴式石室



山陽自動車道の高架をくぐり、山の池へ向かう道沿いに横穴式石室が見られます。
大きいほうが勘定口1号墳、小さいほうが3号墳と呼ばれています。
ちなみに2号墳は山陽自動車道の直撃を受け歴史の彼方へ消え去りました・・

発掘調査時から見ると、すでに崩壊が始まっている石室

かつての1号墳は、畑のあぜに石が露出していただけだったのですが、2012年、発掘調査を行うと立派な石室が姿を現しました。
さらに3号墳まで発見されるおまけ付き。
で、発掘調査後、そのまま放置されています。
わざわざ調査しておきながら、その後の放置プレイをみると遺跡を大切にしたいのか壊したいのかどっちなんじゃ!とツッコミたいですね。
でも発掘調査により、備前一帯では見られない葬送形態が確認されたとのことなのでやっぱり調査は必要ですね。(フォロー)

上から見た石室。(天井石がないおかげ)

1号墳の石室は天井石が失われているものの、側壁は見事に残っています。
全長約7m、幅約1.8m、高さ約2.2m。きれいな積み方で思わずウットリ。


3号墳は超小型、長さ約2m、幅1m未満。横穴式だったのか?人一人も入れそうにありませんが。
せっかく眠りから覚めたのに、整備されるのか、このまま崩れてしまうのか。
どちらにしても今のうちに見ておきましょう!
セットで松田・大村墓所も訪れてくださいね。

○参考文献
『瀬戸町誌』