宗堂桜


岡山県指定天然記念物 宗堂の桜



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(連絡先 万の富を探す会 片山 090-6848-4177)

宗堂桜のある妙泉寺跡一帯は、お花見シーズンには大賑わい。
遠方から観光バスでお越しになる方々、あるいはカップルのデートや仲間の会合などですごい事になります。
そんなひと時に、ちょっとしたウンチクを語ることができたら素敵ですね。
せっかく当ホームページにお越しいただきましたので、取っておきの情報を記しておきましょう。
こちらで仕入れたネタを披露して、素敵がられるか、うっとおしがられるかは、あなた次第です(笑)

宗堂桜の正式名称は宗堂の桜



「宗堂桜(そうどうざくら)」は岡山県指定天然記念物ですが、指定名は「宗堂の桜(そうどうのさくら)」です。
指定されている株は2株。(昭和31年指定)
妙泉寺跡の公園には、指定されている株はありません。
公園の下のほうの民家2軒にあります。
接木で大切に増やしていっていますが、宗堂以外の地区に持っていって植えてもきれいに咲かないそうです。


宗堂の桜の生みの親 雲哲院日鏡上人の供養塔



公園の片隅、神社の裏のあたりに妙泉寺の住職、雲哲院日鏡(うんてついんにっきょう)上人の供養塔が建っています。
上人は大変に霊験あらたかでした。
和歌を詠んで大根の虫除けをしたり、雨乞いを成功させたり、(しかも悪口を言った者の田にだけ雨を降らさない)、ひしゃくの水を打っただけで遠くの火事を消したりしました。
しかし上人は岡山藩から弾圧されていた不受不施派(日蓮宗の一派)でしたので、岡山の殿様に呼び出され毒を盛られてしまいました。
命からがら逃げ帰った上人は、寺の門のところで息絶えてしまいました。
上人が植えていた桜はそれを悲しみ、花びらを開ききらずに咲くようになったということです。
(60枚ある花びらのうち、20枚が開ききらず内にカールして咲きます)


さあ、これで予習はバッチリですね!桜の下で素敵な時間を過ごせることを祈っております。

○参考文献
『瀬戸町誌』