鉄砲山プロムナード


山頂から南を望む 条件よければ四国も見えるよ



江西小学校区のシンボルとなっている鉄砲山。
名前の由来は江戸時代、禁猟区であったため「鉄砲禁止」の杭が建てられていたことに由来します。

築領八幡宮から山道を登る登山コースは、恋人との里山ハイキングに最適。
息を切らして登っている彼女の細い腕を握ってあげて、歩幅をそろえて登っているうちに自然と会話も弾みます。
山頂につくころには、二人の距離が近づいていることでしょう。
JR瀬戸駅の南側からはハイウェイも開通しており、恋人との洒落たドライブにもおすすめです。
ワインディングロードをひた走るスポーツカーを操るドライヴィングテクニックに、彼女はうっとりするはずです。

そんな妄想はさておき(笑)
鉄砲山は整備された登山道の途中、随所に遺跡が散りばめられたナイスなスポットなのです。
歴史を感じながら緑を感じて自然を感じることのできる、そんな素晴らしいコースをご紹介していきましょう!

高岩経塚



登山口からちょっと汗ばんでくるぐらいに登ってくると、出ました!謎の高岩宮。
平安時代に作られたもので、お経を埋めるため石を高く積み上げていたそぅです。
当時は世界が滅びると思われるくらいに荒れた世だったそうです。
いつか救いの仏様が現れるその時のため、お経を守るため経塚を作って納めたのです。
今風に言えば、パソコンがウイルスにやられたので外付けHDDにバックアップを取っておこうという感じでしょうか(仏様怒らないで)
こぶし大の岩がゴロゴロしています。なんだか一つ一つが愛おしく感じられますね。

NTT反射板跡



さらに登っていくと鉄柵に囲まれた場所が。
「寺谷反射板」と書かれています。・・反射板ありませんけど(汗)
昔、瀬戸に電電公社があったため、無線通信用の反射板がここに建てられていたのです。
でかいパネルが、ふもとから見えていたことを覚えている方も多いでしょう。
いつのころから無くなったのでしたかね・・
反射板を建設するとき、このあたりから弥生式土器や火をたいた跡などが発掘されたそうです。
また、この少し上あたりには古墳もあったらしいです。
もはや「反射板跡」という遺跡と化してしまいそうですが、この場所は昔から断続的に人々に利用されてきた場所なのです。
弥生人も現代人も目をつけるところは同じなのかと思うと、弥生人と急に仲良くなれた気がしてきますね!


謎の石積み



さらに登っていくと、道の南側になにやら石積みが・・。
けっこう古そうですが植林とか畑とかの跡かもしれず・・


ラストスパート!



さあ、いよいよ盛り上がってまいりました(大汗)
これくらい軽く登らないと、弥生人とお友達になれないぞ。ハハハ・・


山頂のコレも古墳です



見事山頂にたどり着いたら、放送局のアンテナ軍団の真ん中にぽっかり浮かぶ三角点。(標高166メートル)
これ、じつは古墳です。お庭の山みたいですが。二つ並んであったらしいですが一つはブルドーザーで潰されたとか・・
こっちは三角点があったから生き延びたんでしょうかね。1人じゃ寂しかろうに・・(涙)
古墳相手に涙を流しそうになるセンチなあなた、観光文化協会に入会ください。

登りきった後は、来た道を帰るもよし、瀬戸駅方面へ下りるもよし。肩脊・江尻方面、坂根方面への縦走もおすすめです。

○参考文献
『瀬戸町誌』