築領八幡宮(ついりょうはちまんぐう)


上部がなにげにカーブしているオシャレ鳥居




狛犬と拝殿


鉄砲山へ登る登山口に、築領八幡宮が鎮座しています。
築領とは、大廻小廻山の築地山常楽寺(ついじさんじょうらくじ)領のことだそうです。
昔は神社と寺院が一体であったので(神仏習合)、常楽寺の別院みたいな施設だったのでしょうか。
神社参道の両側も長尾山般若寺跡とされており、昔はかなり賑やかだったのかもしれません。


珍しい仏式台座に乗る狛犬




神社には珍しい花頭窓



この神社は珍しいことに神仏習合の名残を今に伝えております。
神社のシンボルである狛犬が寺院でよく見るハスの花を刻印した台座に乗っております。
さらに拝殿の窓は金閣寺や銀閣寺でも見られる花頭窓。
間違って念仏を唱えそうになってしまいます。なかなかカオスなスポットです。
山塊を挟んだ東側には金剛童子というこれまた神仏習合スポットがありますが、これは何かの偶然か・・。


立派な本殿



なんだか不安になってきて裏に回ってみるとバッチリ本殿が鎮座しております。よかった、これで安心して拍手を打てます。

こちらの神社には、幕末に下地区から戊辰戦争に参加した農兵隊のメンバーにより奉納された絵馬がありました。(現在はレプリカが拝殿にあり)
幕末の志士たちの旧跡でもあるとは、ますますカオスな状況になってまいりました。
後ろから逆刃刀で斬りかかられてもしらないでござるよ!(管理人の白昼夢)




宮の杜公苑



神社一帯は、宮の杜公苑と名付けられ、下地区の皆さんによって整備されており、平成24年度岡山市景観まちづくり賞〔街並み部門賞〕を受賞されています。
アジサイの時期には、より一層魅力的なスポットとなっています。

○参考文献
『瀬戸町誌』