潮見塚古墳


どうぞご覧下さいといわんばかりの整備っぷり


古墳見たさに山登りをする気合の入ったマニア様、いらっしゃいませ。
山ガール目当てに山登りをしているジェントルメンも、ぜひご一読下さいね。
宿奥地区の山上、新田陣山(龍口山)山頂近くの鉄塔保守道そばに横穴式石室が口を開いています。
鉄塔保守員さんがなぜか古墳入り口までヤブを刈ってくれています。
表彰状を差し上げたいくらいですね。ありがとうございます。


あの銘菓を思わせる墳丘


その愛らしい姿に四国銘菓「かまど」を思い出してしまうのは管理人だけではないはず!
墳丘背後にまわると尾根を削って築造したようすが確認できます。


開口部 手前に羨道部の石材散乱


石室前半の羨道部は半壊、そのため天井石が割れて入り口に落下しています。
こんな巨石をよく山の上まで運んできたものですね。
ちょっと背をかがめれば入室できます。


玄室内のようす


玄室内部には水がたまっています。
この水はなんと潮の満ち干きと連動して増減するとの伝承があるそうです。
なるほど、それで名前が潮見塚古墳というのですね!
この山の上で海を思わせるネーミング、素敵です。
わしも海を越えてメジャーに挑戦するんじゃ!という意気込みが感じられます(謎)
もしかすると山頂にある室町期の陣地跡(一の陣、二の陣)の水源とされていたのかもしれません。


墳頂には石材露出


封土が流失し天井石が露出しています。
こんな感じの岩が登山中にいくつもあった気がしますが・・
開口していないだけで未知の古墳って結構あるのかもしれません。

かなり高い場所にあるとはいえ、しっかりした道がついているので訪問は比較的簡単でしょう。
山ガールと一緒に古代のロマンについて語り合ってみませんか?
詳しいルートは別記新田陣山登山コースを参照ください。

○参考文献
『瀬戸町誌』